【高知市】観光にもオススメ!朝ドラ「あんぱん」&アンパンマンスポットを市内でコンパクトに楽しもう♪
2025年3月31日からNHKの朝の連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」の放送が始まりました。「あんぱん」は、高知県出身の漫画家・やなせたかし先生やその奥様の暢(のぶ)さんをモデルとした物語です。地元高知県民はもちろん、全国で今注目を集めています。
やなせ先生は、そのキャラクターの多さがギネス世界記録にも認定された「アンパンマン」の作者。子供から大人まで幅広い世代にファンがいます。朝ドラ「あんぱん」の影響もあって、GWや夏休みなどの長期休暇で高知県への観光を考えている方も多いと思います。
しかしやなせ先生の出身は高知県南国市。2025年3月29日にリニューアルオープンしたアンパンマンミュージアムがあるのは香美市。高知市からは少し離れているので、旅程的に行くのが厳しいという方もいらっしゃると思います。小さな子供がいる家族連れなどは移動も大変ですよね。
そこで今回は高知市中心部でコンパクトに朝ドラ「あんぱん」や「それいけ!アンパンマン」を楽しめる散策コースをご紹介! 道中楽しめる高知の見どころも合わせてご紹介していきます♪
JR高知駅でアンパンマンに会える!駅周辺の見どころを紹介
それでは早速、散策開始! スタートはJR高知駅です。高知龍馬空港からの空港バスの終着点であり、JRの電車やバスで高知にやってくる方の中には高知駅で下車する方も多いと思います。アンパンマンがプリントされたJR車両が停まっていることもありますよ♪
高知の代表的な観光スポット・高知県立牧野植物園や桂浜を周る「MY遊バス」も出ているのでとっても便利!
「とさてらす」という高知の観光情報を発信する施設もあります。高知県の観光地についての情報を知るならここ! オススメの観光地の紹介はもちろん、そこへ行くための交通手段も教えてくれます。「あんぱん」やアンパンマンスポット以外にも高知を観光したいという方はこちらに立ち寄ってみてください♪
そんな「とさてらす」の前を見てみると、さっそくアンパンマンがお出迎え!
「とさてらす」の東側(高知県民あるある:道を教える時に方位を伝える)には、アンパンマン、しょくぱんまん、ばいきんまんのベンチが設置されています。アンパンマン達の隣に座って記念撮影してくださいね♪
路面電車&自転車でめぐる!高知市内のアンパンマン&あんぱん散策
では、JR高知駅を出発して朝ドラ「あんぱん」の撮影セットが再現されている「ひろめ市場」へ移動していきます! 高知駅から路面電車(高知県民あるある:電車と言えば路面電車。JRの電車は汽車と呼ぶ)で移動できます。
路面電車自体がない地域からいらした方は、路面電車に乗るのもイイ思い出になります! 運が良ければアンパンマンのキャラクター達が描かれたラッピング電車に出会えるかも!
高知駅から路面電車で「ひろめ市場」に行く場合は、はりまや橋駅で乗り換えて大橋通駅を目指します。乗り換えがうまい具合にいけば、15分~20分程度で行くことができます。
少し足を伸ばして高知の町を散策したいという方には、JR高知駅前にあるシェアサイクルサービス「COGI COGI」を利用して自転車をレンタルするのもオススメです。高知市中心部は観光スポットがギュッと詰まっているので、自転車での移動はとても便利です。
さあ、「ひろめ市場」へ行くぞ! ……と、ちょっとお待ち下さい! まだアンパンマンを楽しみたいという方は、とりあえず路面電車のはりまや橋駅までは徒歩で行ってみてください! カレーパンマンなど、「とさてらす」前にいなかったキャラクター達に会えますよ♪
高知・はりまや通りでアンパンマン像めぐり♪ フォトスポットが満載
もっとたくさんアンパンマン像を楽しむために、JR高知駅から北へと向かいます。路面電車が走っていく方向と同じほうへ行きましょう! はりまや橋駅まで大人の足で約10分。小さな子供さんがいる場合はもう少しかかります。トイレや水分の確保は高知駅や「とさてらす」で済ませておきましょう!
JR高知駅前の大きな道路を渡ってまっすぐ歩いていくと、早速、誰かがいますね!
この大きな通りははりまや通りと言い、このバイキンマンとドキンちゃんのようなオブジェがいくつも設置されているんです。
しょくぱんまんとドキンちゃんや、メロンパンナちゃんがいるベンチ。
ひっそりとした雰囲気のアンパンマンのベンチに、大きなカレーパンマンも! ここまで来たらはりまや橋まで後少しです!
カレーパンマンの像から少し行くと、商店街のアーケードがいくつかあります。ひろめ市場にこのまま歩いていくには、この「壱番街」という看板がある商店街をまっすぐ行くとわかりやすいです。はりまや橋駅から路面電車で移動を考えている方はもう少しまっすぐ進みます。
東西南北の路面電車の線路が交わる大きな交差点に着きました! こちらがはりまや橋交差点。最後のアンパンマン像のスポットです。
アンパンマンとジャムおじさんの像。こちらの場所では平日、休日、長期休暇問わず、記念撮影をしている方をよく見かけます。地元の人でも小さな子供連れの家族がよく訪れるようです。
そしてこのアンパンマン像から道路を渡った向こう側の道路。写真だと少しわかりづらいですが、アンパンマンとジャムおじさんの像のある場所から、交差点を挟んで向かい側をよ~く見てみてください!
バイキンマンとドキンちゃんです! はりまや橋交差点は、両側の歩道にキャラクター像が設置された、ちょっとした「発見スポット」なんです♪ 先ほどのアンパンマンとジャムおじさんの像同様、記念撮影をしている方をよく見かけます。
徒歩10分~20分の行程でしたが、結構たくさんアンパンマンのキャラクターに会うことができましたね! はりまや通りのアンパンマン像をご紹介しました♪
はりまや橋観光&お土産情報まとめ! からくり時計や「ぼくらはみんないきている」も
はりまや橋まで来ましたら路面電車で移動する方は、「2番乗り場」と書かれた駅から路面電車に乗ってください。降車する大橋通駅は、2つ先の駅です。
出発する前にもう少しはりまや橋周辺を散策したい方に、見どころやお土産屋さんをご紹介します! はりまや橋交差点は一見普通の大きな交差点ですが、見どころがギュッと詰まっているんです!
まずはアンパンマン像のすぐそばにある朱塗りが美しい「はりまや橋」。江戸時代に堀川を挟んで商売を行っていた播磨屋と櫃屋が、互いの往来のために設けた私橋が起源とされています。「思っていたよりも小さい!」とがっかりされることから、「日本三大がっかり名所」にも数えられています。
しかしそのコンパクトさがイイ! 記念撮影を撮る際にも全体像が映るので写真映えもバッチリ! 老朽化したため改修工事が行われ、2025年3月ごろから通行できるようになりました。ピカピカになったので、さらにキレイな写真が撮れます♪
それからバイキンマンとドキンちゃんの像の後ろにあるビルに設置されているからくり時計。こちらは9:00~21:00の間、1時間置きにからくりが動きます(夜間はライトアップも!)よさこい節の音楽に合わせて、高知城やよさこいの踊り子人形、はりまや橋や桂浜など、高知ならではのものが登場。地元の人もからくりが動いていたら、なんだかんだ立ち止まって見てしまうスポットです。
※天候等により中止になることもあります。
それからこの交差点。鉄道好きにはたまらないスポットで、「奇跡の光景」なんて言われるほどの場所なんです! 滅多に見ることができませんが、路面電車3台がすれ違う「トリプル・クロス」を見ることができるんです!これは全国的にもかなり珍しい光景なんだとか。バイキンマン像の後ろのビルに詳しい説明パネルが設置されているので、ぜひ見てみてください♪
そしてこちらはお土産スポット。アンパンマンとジャムおじさんの像の前にあるこちらは、「浜幸」という高知の老舗菓子屋さんです。創業は昭和27年(1952年)! 高知県の定番お土産の「土佐銘菓 かんざし」や「白花栴檀」などの銘菓を生み出しています。
朝ドラ「あんぱん」放送に合わせて作られたお菓子も。その名も「ぼくらは みんな いきている」。高知県産のゆずを使用した「ゆずあんぱん風のおまんじゅう」で、パッケージはやなせたかし先生の絵本「手のひらを太陽に」のイラストが使用されています。パッケージの中身は個包装になっているので、お土産にも最適! 注目のお土産です♪
ひろめ市場に「朝田パン」が登場!?朝ドラ「あんぱん」撮影セットを楽しもう
路面電車大橋通駅から徒歩約2分の場所にある「ひろめ市場」は、高知でも人気の観光スポット! 鮮魚店や精肉店、雑貨・洋服屋、飲食店など、個性的で幅広いお店が集まる商業施設です。入場料は無料。自由に出入りをし、気になったものを購入することができます。高知の食を楽しむのにうってつけの場所です。
この「ひろめ市場」の一角に設置されたのが、朝ドラ「あんぱん」の撮影セットを再現したスポット。「あんぱん」に登場するパン屋「朝田パン」を一回り小さく再現したセットが展示されています。
2種類のアンパンや、「あんぱん」に出演されている今田美桜さんや北村匠海さんのパネルもあります!
「ひろめ市場」のこちらの展示は2025年9月28日まで開催されていますので、「あんぱん」をご視聴の方はぜひお立ち寄りください♪
サインも飾られている!NHK高知放送局内の「あんぱん」展示
次に向かうのは高知市本町にあるNHK高知放送局です。ひろめ市場からだと徒歩8分ほどの場所にあります。
ひろめ市場の南側入口方面にある大橋通り商店街を抜け、正面にある大きな道路を渡ります。向かい側には天神橋商店街があります。
ちなみにこちらの天神橋商店街がある地域は、「自由民権運動の父」と呼ばれる高知県出身の政治家・板垣退助の生誕地。すぐ近くにある高野寺門前には、記念碑があります。お時間ある方はこちらもお立ち寄りください。
さて、天神橋商店街をまっすぐ進んだ最初の交差点。アーケードが途切れているところを右に曲がります。
するとすぐにNHK高知放送局が見えます。
こちらの1階受付前のスペースでは、朝ドラ「あんぱん」に関するパネル展示が行われています。フォトスポットもあるので、記念撮影にもオススメ。朝ドラに出演されている一部役者さんのサインも展示されていました! 展示内容については、5月末から始まる連続テレビ小説「あんぱん」巡回展の関係で変更になる可能性もあるそうなので、展示内容が気になる方はお問い合わせをしてみてください♪
※NHK高知放送局は土日祝日がお休みです。開館時間は平日9:30~18:00です。
掘り出し物も満載!高知県立文学館のやなせたかしコーナー!
次に向かうのは、高知市丸の内にある高知県立文学館です。ひろめ市場からは徒歩約7分の場所にあります。NHK高知放送局を見た後、ひろめ市場に戻ってから行くとわかりやすいです。
高知城のすぐ近くにあるので、合わせて観光するのもオススメ! 高知城は日本で唯一、本丸の建物群がほぼ完全な状態で現存しているお城として有名。高知屈指の観光スポットでもあります。
こちらが高知県立文学館。1年を通してユニークな展示会が代わる代わる行われています。
2025年6月15日までは「花咲くモダンデザイン~大正イマジュリィの世界~」が、7月5日からは「原作出版80周年 きかんしゃトーマスの世界展 ~はたらく機関車たちのおはなし~」が開催される予定です。
そんな文学館で新しく追加になった展示が、「あんぱん」のモデルにもなっているやなせ先生の展示コーナー。やなせ先生に関する年表や書籍などを展示しています。中にはやなせ先生の母校である追手前高校(おうてまえこうこう)に寄贈したイラストなど、掘り出し物も多数展示されているとのこと! こちらの展示は約2年は行われる予定だそうなので、朝ドラ「あんぱん」の放送が終了した後もしばらく楽しむことができます(閲覧するには有料のチケットが必要です。)
1階にある「こどものぶんがく室」は無料で利用でき、こちらにもやなせ先生に関するパネル展示があります。子供がゆっくり遊べるスペースや授乳室もあるので、小さな子供連れの方は一休みしながら、やなせ先生について知ることができます。
ちなみに追手前高校はこの文学館から徒歩5分の場所にあります。ひろめ市場からだと北側入口のほぼ目の前。高校の前の大きな道路・追手筋では、300年以上の歴史を持つ高知市の街路市「日曜市」が行われています。ご予定が合えば、こちらも楽しんでください♪
子供も大人も快適に♪ 高知市中心部のバリアフリー・子育て支援・Wi-Fi情報をチェック!
高知県は「南国・土佐の国」と呼ばれるほど暖かい土地です。暖かいというより、とても暑いです! 近年では5月頃から夏日が続いていたりもしています。春~秋にかけては特に、熱中症対策に水分を持ち歩くこと、直射日光を受けないように帽子や日傘を利用するなどするようにしてくださいね!
また小さな子供連れの方は、おむつを替えることができる場所や授乳ができる場所、ミルク用のお湯を提供してくれる場所があるかどうかというのが、とても気になりますよね。高知県の子育て世帯支援サービス「おでかけるんだパス」というのがあるのですが、そちらのマップ機能で「粉ミルクのお湯提供など 子どもにやさしいサービス」で検索をかけると、ミルク用のお湯を提供してくれるお店の一覧が表示されます。
※最新情報については施設やお店にご確認ください。
高知市が提供する「高知市お城下バリアフリーまっぷ」や「高知市中心商店街車いす対応トイレマップ」を手に入れるのもいいと思います。車椅子やベビーカーを利用する方や、視覚や聴覚に障害を持つ方への配慮がある施設やお店が紹介されています。高知市のホームページからも見ることができます。
※最新情報については施設やお店にご確認ください。
それからあると嬉しい無料で利用できる公衆無線LANサービス! 「おまちぐるっとWi-Fi」という名前で2025年3月22日に高知市中心部に導入され、商店街一帯で無料でWi-Fiを利用することができます。利用するには事前登録が必要ですが、一度登録すればその後は自動でWi-Fiに接続されます。
「ひろめ市場」の近くにある複合施設オーテピアは、図書館や科学館などが入る大きな施設です。2018年に開館した施設で、バリアフリーの配慮もされており、広々しているので休憩などにも最適です。
ちなみに「ひろめ市場」とオーテピアの間にある大きな広場は、おまち多目的広場といって2025年3月にできた新しい広場! ベンチテーブルには、高知市在住の絵本作家・柴田ケイコさんがデザインした新しいキャラクターのオブジェが設置されています。朝ドラ「あんぱん」に合わせて高知市観光協会が行う観光キャンペーンのイメージキャラクターとして生まれたもので、高知県民が愛するご当地パン「ぼうしパン」がモデルになっています。こちらもチェックしてみてください♪
移動少なめでもとっても充実!高知市内で朝ドラ「あんぱん」とアンパンマンをめぐる旅
旅程的に遠出は難しい、小さな子供連れでなるべく移動時間は抑えたい……。そんな方におすすめなのが、観光スポットがギュッと集まった高知市中心部!
2025年春にスタートした朝ドラ「あんぱん」に合わせて、やなせたかし先生ゆかりの新スポットも登場し、街歩きがますます楽しくなっています! JR高知駅を起点に、アンパンマン像や展示、撮影セットまで徒歩や路面電車で気軽に巡れるのもポイントです。高知の街で、気軽に「あんぱん&アンパンマン」の旅を楽しんでくださいね♪